「この会社で働けてよかった」を生み出すキャリア教育の新常識
自分で自分を経営するMy Inc.の考え方と実践例
■キャリア自律の課題
働き方が多様化していく中で、自律的なキャリア形成を支援することは、社員のエンゲージメントを向上させ、職場のパフォーマンスを高めていくために重要です。
キャリア自律によって、個人のパフォーマンスは「1.2倍」、仕事の充実度は「1.3倍」も高まるという調査があります。
一方で、キャリア自律を進める企業様からは
「キャリア研修を行なっても、現場での行動が何も変わらない。」
「色々なプログラムは用意しているのに、社員が参加してくれない。」
いった声が聞こえています。
キャリアの重要性を社員も理解し始めいている現代においては、キャリアビジョンを描くことを中心とする従来のアプローチでは、社員一人ひとりのキャリア自律を進めることに限界が来ています。
私たちはこれまで500回以上の研修・コンサルティングを経て、「社員の悩み」の中心には「自分がやりたいことがわからない」という課題があることがわかりました。
自分がやりたいことがわからない状態で、自分のキャリアについて考え、上司と面談を行なっても、本人が納得感を持って行動変容に向かうことができません。
また、キャリア自律のためには、上司からの支援も重要な要素です。
上司もまた「キャリアビジョン・今後の目標はあるのか?」といった「将来像の言語化」しか問いかけられていない現状があります。
■キャリア自律を促進する新常識
将来のこともわからず、自分のやりたいことも見えない中で、社員一人ひとりが自律的なキャリアを歩むためには、「将来像の言語化」以上に、「リソースの言語化」が求められています。
「リソースの言語化」とは、「価値を発揮するために自分が持っている能力・繋がりといった価値発揮の仕組み」を言葉にすることです。
これによって、漠然としたイメージではなく、自分が価値を発揮し続けるための「現状のリソース」と「これから必要なリソース」の二つを具体的に考えることができます。
具体的に自分の状況を言語化することによって、これから先自分に必要になる能力開発を発見することができ、自律的に学習していくことや自律的に経験を獲得していくことに繋がります。
近年、SNSの発達などにより、若手中堅社員の言語化力が低下している可能性が示唆されています。
それゆえに、若手中堅社員に自分が持つリソースの言語化をする機会を作り、自ら経験を獲得できる状態にしていくことが一層重要になってきています。
これまでの受講生の方々からは
「自分の将来像は漠然としているが、今自分がやりたいこと・やらないといけないことがわかり、明日から頑張れそう。」
といった声をもらっています。
「リソースの言語化」によって、働く意味意義を高め、キャリア自律を推進していく鍵となっています。
本セミナーでは、キャリア自律を推進して、習慣変容を起こすための「リソースの言語化」を行うための、具体的な方法と実践についてご紹介いたします。